町家美術館としての価値も高い正庵。
玄関、奥座敷に飾られた日本画は吉田真理子作の「冬瓜」。
展示会などにも出展されたこの作品は、繊細な色使いで描かれ、その大きさも相まって思わず見とれてしまうほどの魅力があります。
玄関と離れの廊下には竹内義博作の陶器が置かれています。
清水の登り窯で焼かれた土の風合いをご鑑賞ください。
中の間の打ち掛けは100年程前の「手描き友禅」。
2016年に、生誕300年を迎えた伊藤若冲の世界を表現した日本刺繍が随所に施され、その細やかな技と織り成す色合いは時代を超えて観る者を惹きつけます。
美しい作品たちを愛でながらの滞在は、その時間を豊かなものにしてくれます。